vol.45 Studio One の大晦日  01/01 '02

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 
 ものすごく面倒くさがりで、パソコン自体「柄じゃ無い」自分がサイトをオープンして半年経ち、続けていられるのは、見に来てくれている皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。これからも「のんびりとジャマイカの匂いが感じれる」ようなサイトを作りたい思っていますので、暇な時にでも覗いてもらえると嬉しいです。 
 
 2002年 元旦 SUPER B
 
 ジャマイカの新年は日本と少し感じが違い、カウントダウンまでは盛り上がるのですが、年が明けてしまうと「あれっ?」っていうくらい、1月2日からは全く普通の日々が始まります。まあ、ほとんどの仕事が年末は31日迄で、年明け2日からなので(休日は元旦のみ)遊んでもいられないんでしょうが、クリスマスに浮かれて金を使いすぎ、この時期もう金が残っていない奴も自分の周りには多いです。
 
 自分は大晦日にスタジオ ワンで Sir Coxson's Down Beat を見る事ができました(といっても、内輪のパーティーですが)。師匠から「コクソン(スタジオ ワンのオーナー)のマネージャーが来ていて、お前に会いたいって言ってるから」と言われ、ちょっと緊張して行ってきました。
 話というのはサウンド絡みの事で(ダウン・ビートは現在ニューヨークで活動してるのですが、ヴィンテージ・ダンスで回して欲しい、との事でした)今月帰国の予定があったりで、細かい事は決っていないのですが、機会があったらぜひ参加したいですね。楽しみです!!
 
 そして、コクソンの奥さんを中心に話をしている間、King Stitt がサウンドの準備をしていました(キング・スティットが準備をしてる事も驚きましたが、電源が足りなくて、ブチ切れしている姿は笑ってしまいました)。スピーカー・ボックスは2つだけですが(「昔は、1ダースあったんだぜ!」と自慢されました)、木目の年期の入った「Sir Coxson's Down Beat the Ruler」と書かれたスピーカーとオモチャのような古いターンテーブル(もちろん1台)に感激しました。
 
 そしてスピーカー・ボックスを眺めていると、セキュリティーが、1人の老人を連れてきて自分に紹介してくれました「彼は Jah Jerry だよ!!」
 そうです!!スカタライツのオリジナル・メンバーでジャマイカの伝説のギタリスト Jerom 'Jah Jerry' Hinds その人が微笑んでいました。
 正直、色々なアーティストを見てきましたが、こんなに感激したのは初めてです、感動のあまり「ブルッ」っときましたよ。となりに引っ付いて色々聞こうと思ったのですが、緊張して頭が回りませんでした、
 
 父親がギタリストで、ギターを与えてもらった後、アーネスト・ラングリンにギターを教えてもらい、Drumbago All Stars で初レコーディング、そしてスカタライツ結成、毎日のようにレコーディングに明け暮れ、日によっては1日に3曲もレコーディングしていた事や、ジャッキー・オペル、ロード・タナモ、ウェラーズとの "Simmer Down" のセッション事、などなど話す事ができました。
 自分も緊張していたので、「もっと話しが聞きたいので、今度、家に言ってもいい?」と聞くと「いつでもいい」との返事、本当に親切で素晴らしい人でした。
 
 あと Jah Jerry には「何で、日本に来なかったの? Lloyd Knibbs (ds) と Lloyd Brevett(b) が来なかったのも残念だったな」と1989年に汐留ピットでのスカタライツ来日公演の事を話しました。そこで思いがけず「ニッブス(スカタライツのドラマー)はハーバー・ビューに住んでいて、先日会ったばかりだよ」と聞き、ニッブスのドラムが世界で1番好きな自分は「ニッブスにも会って話が聞きたい」と思いました。
いやー、いい一日でした。感動!!


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