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vol.18 "Producerと歌心" 8/10 '01

最近のダンスホールに歌心のある曲が少ないと思うのは自分だけでしょうか?

 この疑問は以前から持っていて、今朝、現在ジャマイカでヒット中のベレス ハモンド"Rock A Way"を何となく聞いて改めて「歌心のある素晴らしい曲」だと思い、ちょっとサイトの方でもこの事を書いてみようかなと思いました。
 この歌心というのは歌物だけで無くDJにも必要なものだと思ってます(ジャマイカのDJって歌心あると思いません?)そこで自分なりに感じた事を書いてみます。
 
 まず一番の原因がプロデューサーがマネーゲームに走ってしまった事が考えられます、以前プロデューサーといえばミュージシャン、ミキサー、アーティストなど音楽のプロが主流でした、しかし現在は成り上がり者ばかりでドラッグで一儲けした様なプロデューサーが増えすぎた感じを受けます。なぜこのような状況になったかと言うと、推測ですが以前は成り上がり者はサウンドシステムを始めていたのですがダブ代など考えればレーベルを始めた方が出費が少なく入ってくる金額が大きいのです。

 しかし普通にレーベルを起こしてもヒットは難しいので成り金プロデューサーはビーニやバウンティなどビッグアーティストの曲をレコーディングして海外のディストリビューションに売るのです、何故かと言うとジャマイカのディストリビューションは支払いがいい加減なのに比べ海外のディストリビューションは即金で大金を払ってくれるからです。逆に言えば海外に売る為には看板になるアーティストが必要ということです、しかしレゲエというのは1つのオケに何人も乗せていきますから1曲ビックチューンがあれば他の同オケの曲も自動的に買い取ってもらえるんです。
 
 そこで大活躍したのがケイプルトンです、1年位前まで彼のレコーディングのギャラはビーニやバウンティの3分の1という安い金額だったのでプロデューサーが放っとく訳がありません(実際に自分もレコーディングしたかった!!)しかしこのような流れは新人アーティストにとっては厳しくなっていくでしょう。以前はプロデューサーが新人をボイストレーニングに通わせて育てるのが当たり前だったのに、、、、それ以前はもちろんラブ ア ダブによって技術を磨いていた。
 じっさい良い新人ってジャミーズ系、メインストリート系etc...など、前からしっかりとした歌心のあるレーベルからしか出てこない気がします。
 
 キング タビーからジャミー、そこからボビー デジタル、スティーリー&クリービー、又はペントハウスからマッドハウスの様に良いレーベルから良いレーベルが育ってきた時代を知ってる者としては、まだジャマイカに残っている「確実に凄いプロデュサー達」に期待し続けています。


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