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vol.12 Informer 7/21 '01

 ジャマイカに観光に来る予定の人を心配させているバイオレンスも、だいぶ落ち着いた感じです。これからレゲエサンフェスの様な大きなイベントも控えていて本格的な観光シーズンに入り、ジャマイカにとっても大切な時期なのでネガティブな話題は避けたいのでしょう、本当の平和はいつ訪れるのだろうか。

 今回はダンスホールやレゲエの歌詞を気にして聞いている人にはお馴染みの「インファーマー」という言葉について。
 日本人には理解しずらいジャマイカの文化ですが、この「インファーマー」という言葉も日本人が考えている以上に幅が広いです。 日本で「インファーマー」といえば「密告者」のような情報提供者という意味で使われています。もちろんこの使われ方が基本としてあるのですが、自分で気が付かずに「インファーマー」になってしまう可能性のあることもあるのです。

 よくアメリカの刑事物や裁判物の映画で証言を拒否するシーンなどを見るように、海外では一言で命を落とす事も珍しくなく、とてもシリアスな問題だからです。
 「インファーマー」とは関係ありませんが、何年か前に日本人のアメリカ留学生がハロウィンパーティーの家を間違えて「フリーズ」(動くな)の意味が解らずに拳銃で打ち殺される事件がありましたが、これなんかは「フリーズ」の意味さえ解っていればと思ってしまいます。

 何人かの日本人の危険な所はアメリカやジャマイカのような文化の違う所に日本の常識を持ち込んでしまう所です、少なくとも拳銃社会に日本の常識は通じない事は覚えておいた方が良いと思います。

 「インファーマー」に話を戻しますが自分が以前に経験したんですが、自分の事を軽く恨んでいる「A」が居ました。「A」は自分の居所を知りたがっていたのですが、解らずに居る所に街で日本人に会ったんです。「A」は、いかにも自分と「A」が仲の良いふりをして、その日本人と自分が知り合いであることを確かめると、「A」は自分の住所と電話番号を無くしてしまったので連絡先を教えてくれと言ってきました、自分と「A」が友人だと思い込んでる日本人は何も疑わずに自分の住所と電話番号を教えてしまったのです。

 その後の話をする間でもなく、これも「インファーマー」になります。日本人がこの状況で自分の連絡先を教えないスキのない人は警察の世話になった事がある人だと思います。警察の世話になった事がある人はこれが誘導尋問だとすぐに解るからです。(捕まっても友人を売らないタイプ)
 このように言葉ひとつでも、その裏側まで考えないといけないことを覚えておいて欲しいです。


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