前回も触れましたが、8月のキングストンでの銃撃戦からワールドカップ予選敗退、そして今回のアメリカのテロとラジオから流れるニュースも暗い話題ばかりですが、自称レゲエステーションの
IRIE FM を始めジャマイカの各ラジオステーションなどを聞いていてもレゲエという音楽の本質をあらわしていると思います。
どう言う事かと言いますと"レゲエにタブー無し"ってことなんですが、例えば上に挙げたギャングの抗争、フットボール(スポーツ)、テロリズム、などを題材やトピックにした曲が数多く有り、何か事件が有ると選曲で状況が分かったりします。その他にも有名な題材としてガンジャ、バティマン、インファーマーからジャマイカに住んでいないと全然楽しめない曲(一発屋DJに多い)などなど.............キリがありません。
これは「REGGAE=ジャマイカ文化」だからなんですが、もともとDee Jay(MC)と言う物は歌に合わせて喋りを乗せて行くのですが、サウンドシステム初期からローカル(現地)でのニュースやよく有る話をおもしろおかしくトーストした物ですし、Big
Youth なんかは新聞よりもはやくニュースをリリックにのせる事で有名でした。(グリナーかオブザーバー(どっちもジャマイカの新聞)絡みのアダ名もついていたけど忘れました)
現在はDJ物のレコードをMCが煽って盛り上げる形になってますが、DJのリリック自体はローカルネタ中心で日本人には理解しずらい事も多いですが変わっていないと思います。
この事を日本のラジオステーションで考えてみると多分成立しませんよね。テロリズムを歌った日本の曲やバイオレンス(近い物は有ると思うが現実的じゃ無い)を歌った歌なんてあまり浮かんできませんよね。
この事は日本人のDJたちに取って大変な問題だと思います。自分がセレクターとして聞いていてもテーマや題材に幅が無さすぎて無理矢理ジャマイカに合わせてる気がします、その中でもランキンさんは昔から幅広いテーマでやっていますよね、でもこの幅広いテーマって難しいですよね、しかし今やっと日本語レゲエが認められてきているので?日本人の聞けるレゲエというのも考える時に来たのではないでしょうか。
ジャパニーズレゲエも流行ってるという噂だけで、どんなもんか見た事無いんですけど凄いらしいじゃないですか、レゲエの人は苦労してる人が多いので、この機会に潤えばイイですね、自分はジャマイカ路線でこれからも変わらず突っ走るつもりなので「おこぼれナシよ」って感じかな?「誰かおこぼれちょうだい!!」